ログイン#144 あの後はあのまま冥ちゃんが一人で心細くならないように話し相手をし続けつつ冥ちゃんが安心して初配信の日を迎えられるように細々とした作業を続けていった。しばらく経って落ち着いてきた頃にマネージャーさんが到着して私もひと安心……と思ったらもう少し一緒にいてと可愛いことを言うので通話を維持して話し相手を続行。 なんて言うかさ……すごく捗った。うちの子きゃわわ!ってテンションで突っ走ったからもう集中力が止まらないよね。あと、生まれて初めてマルチタスクを成功させた。そう、マルチタスク。冥ちゃんと話しながら作業を集中してできたんよ。「作業通話?あんなので作業捗るわけないじゃん。試験前に友達と勉強するって言って集まって勉強捗ったことあるか?ないだろ?そういうことなんだって。作業通話という名の息抜き通話なんだよ。」 そんなふうに思っていた私はもういない。今までの私は作業してる黙り込むタイプだった。いや、今もたぶんそのままだね。それでも冥ちゃんと話していたあの時だけは楽しくお喋りをしながら作業をできた!そういう世界があると知れたんだ!ん?作業配信はどんなんだって?あれは……作業に集中しないように頑張ってた。気を抜くと……いや、気を抜いておかないとリスナーを放置して作業しちゃうんよ。 さて、本題といこうか。「マネージャーさんマネージャーさん。今お時間あります?少しお話したいことがありまして。出来れば冥ちゃんのいない場所でお話をしたいんですけど大丈夫ですか?」「え?あ、はい大丈夫です。ちょうど冥ちゃんも寝室に戻って眠りましたし。……っとはい。冥に声が聞こえない場所に移動しました。」「ありがとうございます。助かります。早速なんですけど、今回の件……御社としてどう考えてます?」「弊社として、ですか……。私個人としては同期という仲間のいない状況でのデビュー。それは彼女に大きな負担を強いることで、本来であればこうした自体も想定してフォローをしていくべきだったと思っています。ただ……」「ただ?」「今回の単独デビュー決定は社長の独断なんです。それも冥一人を呼び出しての通達。彼女が断れる訳がないのに。私も急にそれを知らされて彼女の配信とフォローの準備のために動き回ってたのもあって彼女に頼ったら迷惑をかけてしまうと思わせてしまった。私が直談判しに行けば良かったですよね。も
「しぇーんぱーい。」「どったーん?」「すっごい吐きそうでーす。」「…………!?ゆっくりでいいから身体を起こして少しでも被害の少ない場所に移動するんだ。すぐ取り出せるところにビニール袋があるならそこに、なければトイレに向かえ。」 そこら辺の対処法について私は詳しい方ではないけれど気持ち悪くなっているのならとりあえず一度吐かせた方が楽にはなるだろうし、間違った対処ではないはず。軽く調べた感じ一時的なものっぽいし大丈b……いや、それを判断するのは私じゃないな。そこら辺は大人、もっと言えば医者の領分だからね。「わかり……ました……おぇぇぇぇ……ぎぼぢわるい……。」 まだ出てはい……ないね?できることと言えば彼女の周りにいる大人たちに連絡をするのと声をかけ続けることくらいか。間に合わないにしてもできれば掃除しやすい場所であって欲しい。掃除が大変ってことはそれだけ吐瀉物がそこにある時間が伸びるってことだからね。そこはまぁ連絡してあるし上手くやってくれるとは思う。思うけどさぁ、先が不安だなぁ……。「経路はできるだけフローリングの上を移動するべきだね。布系のものがある所を通ると掃除の手間が増えるから。私は冥ちゃんのマネージャーに連絡を入れる。」「…………おぇぇぇぇ……まじあいまじだ。」「間に合ったみたいでほんとに良かった。よく頑張ったね冥ちゃん。とりあえず口ゆすいでどこか横になれる場所で右側を下にして横になってな。マネージャーさんにはもう連絡してあるし、もう少ししたら来てくれると思うから安心してね。あとは……そうだなぁ。もう少し落ち着いたらでいいからスポーツドリンクとかを飲むといいよ。私から言えることはこのくらいかな。」「何から何までほんとうにありがとうございました。」「なーに、これくらいはお易い御用ってやつだよ!さすがにめちゃくちゃ焦ったけどね。ほんと動揺度合いで言うとココ最近で一番だよ。でもまぁ、落ち着いたみたいで良かった。デビュー準備の目処がついて安心したら張ってた気が途切れちゃったんだよね。冥ちゃん、君は何も悪くない。それは本来会社が気を使うべきことだからね。だから安心してこの件の補填として会社に何をおねだりするかでも考えとくといいよ。」 一人の女の子を……私の子を無責任にここまで追い込んだんだ。その責任はちゃーんと会社にとってもらわないとね。まぁ
「ったく……配信の準備とかいくらでも相談のるから。実際の配信のサムネとかオープニングとかのアニメーションとかアイキャッチくらいなら私でも手伝えるからさ。ラフ自体は私の時のがあるから作るの自体はさほど手間じゃないしね。大筋を大きく変えない限りはまぁすぐできると思うよ?」「それならお願いしてしまってもいいですか?」「あぁ〜そうそう、マネージャーさんにも私から一応言っとくね?さすがにマネージャーさんに内緒でやる訳にはいかないし。」「そんな、そこまでお任せするなんて悪いですよ。」「いいのいいの、それくらいは大丈夫だから。それに別件でもちょっとマネージャーさんに相談したいことがあったしそれのついでだしね。」「そういうことならお願いします。私は何をすればいいんですかね。」「冥ちゃん、君には非常に重要な任務がある。これから言うからよく聞きたまえよ?」「はい!耳をかっぽじってよく聞きます!」「あんまそれを聞く側が言わなくないか?耳をかっぽじるって……。君が今しなければならないこと……それはだなぁ……。」「ゴクリ……。」「配信の準備!特に自己紹介用のスライドとカンペの用意だ!」「自己紹介用のスライドはともかくカンペの用意?カンペ見ながら配信するんですか?」「カンペは初配信とっても大事な要素なんだ。特に君みたいな緊張しいはね。」「私……ですか?」「そうだ。なんせ……君どうせ初配信がいざ始まったら話そうと思ってた内容飛ばすだろ?どーうせ忘れてワタワタするんだからちゃーんとパソコンの見えやすいところに表示して、追加でアナログでも付箋にでも気を付けることでも書いて貼っておくこと!これがあるかないかで初配信のクオリティが大きく変わると言ってもいい。」「初配信のクオリティが……大きく変わる!?」「最悪カンペガン見して読み上げればいいやという投げやりともとれる最終手段があるだけで割かしなんとかなる!逆にないと悲惨だぞ?いやまじで悲惨。テンパってもノリでゴリ押せればいいけどできずに「あ……その……えと……」ってなってしまえば黒歴史&トラウマ待ったなしだ!」「うっす……気合い入れて準備します!」
突然ですが皆さん、冥ちゃんデビューするってよ。唐突かもしれないけどこれにはやむにやまれぬ事情がありまして……。まぁ私はマネージャーさんから聞いただけだから詳しい事情は知らないんだけどね。 遡ること数週間前…… 「冥くん!君もそろそろデビューしちゃおうか!同期もほら、飛んじゃったじゃん?もうなんのために時期を調整したかわかんないのよ。となると少しでも早くデビューした方が経験積めるしチャンスも多くなると思うだよね。どう?やってみない?」 「会社としてそのような方針なら否やはありません。ただ、本当に今の状態でのデビューで大丈夫なんでしょうか。もっと入念な準備とか……。」 「入念な準備は……特にないんだよね。僕ら側の支援体制は粗方終わっているし後は冥くんにコンプラ講習を受けてもらえば完了だね。」 「ならいいんですけど……でも、やっぱり不安です。」 「大丈夫大丈夫!君のママはそんなヤワな絵師じゃない。君の身体を仕立てた人間は紛うことなき今のVTuber業界の上澄み中の上澄み。その彼女に太鼓判を押されたんだ。全て上手くいくよ。なーに安心したまえ冥くん、上手くいかなくても社長の私が株主総会でつつかれるだけだからさ。」 「わ、わかりました。頑張ります。」 「彼女の方には会社から連絡しといたから不安なら相談するといいよ。彼女は君のママであると同時にVTuberとしての先輩なんだからね。」 「相談してみます。それでは、失礼しました。」 ◇◇ 「で、こうして連絡くれたってわけね?」 「はい゛……。」 「あらあら、泣きそうじゃないの。こりゃまた重症だね。」 とりあえずかわいそ可w……この状況を打開するのに使えるかもしれないから録音しとくか。あとマネージャーさんに冥ちゃんの現状話してメンタルケアを頼みたいし。ちょっと私の手に負えない気がする。 「マ゛マ゛ぁぁぁ!」 「おーよしよしよしよし。ママですよ〜。にしてもVTuberとしてのデビュー前の不安を和らげるなんて無理難題を私にどうしろっていうのさあの社長は……。そんなの私に分かるわけないでしょうに……。」 「あ、アレならわんちゃんあるかもしれないな。」 アレとはなにか……そう、|秘密兵器《冥の醜態音声》である。アレはもう削除しただろって?そんなもんマネージャーさんに送った
「いやはや、4章もついに……ついに?終わっちゃいましたねぇ。なんせ長かったような短かったようなよく分からない感じだったもん。」——ほんとね、連載再開してからは2話だもんね2話 ——YURAちゃん的にはそこんとこどうなん? ——感慨深かったりするん? ——あ、それ俺も気になるわ。なんだかんだ連載スタートから1年半くらいだしさ、文字数的には20万字くらいじゃん? ——定期的に連載止めてた割には作者もそこそこ書いたのな「あぁーそれね。まぁ、最終章に入ると言っても5万字くらい最終章あるわけじゃん?作者的には今月で〆るって息巻いてはいたけど実際のところどうなるか分からないしさ。連載止めつつもどうにかこうにか続けてきたこの作品も若干?だいぶ?グダってきてるのも否定できない以上仕方ないんじゃない?」——グダるってそんな身も蓋もない…… ——まぁたしかにこうやってその場のノリと勢いできり悪いし閑話いれるかーかってこんなの書いてる以上……うん。 「最初から全五章の構成で一章当たり5万字くらいで連載してたしちゃんと私の夢というか目標?も達成させてくれるつもりではあるらしいし悔い残さないように頑張るつもり。」——あれ?ひと月5万字の想定なんだよね?ならここまで4ヶ月くらいで書き上げてなきゃおかしくない?なんで1年半もかけてんの? ——それ以上はいけない。作者が泣いてしまう…… 「そこは……ほら!学生の身分だし色々やることがあったんだよ!いやでもたしかにね。それにしたって時間かけすぎだよね。ほんとにこの作者はすーぐ色んなことに手を出すからさぁ……。一つ一つ目の前のことを片付けなさいよ。おもちゃ片付けられない幼子じゃないんだから。とまぁそんな作者の自虐ネタは置いといて本編の振り返りといきましょうか。」——まぁそれなら仕方ないか……いや、仕方なくはないけど本題そこじゃないし一旦流すか。一旦だからな? ——契約作品ほっぽり出して新作投稿とかなに考えてんだよアホ作者とか言いたいことはあるけど一旦ね? ——いや〜ほんと色々あったよね。あったよね?ぶっちゃけあんまり覚えてないんだけど色々あった……と思う。「なんでそこ自信ないんよ。色々あったに決まってるでしょ!私も覚えてないけど連載して話としてある以上山あり谷ありだったんだよ!覚えてはないけど!」——四
「やぁ!」 ——やぁじゃないが!? そんなことを言われても「やっべ重大発表あるのに忘れてたぜてへぺろっ!」って感じなわけでして。メタいこと言っちゃうと「あれ?そろそろ四章の締め的な回いるのでは?てかYURAちゃんの配信回やったのいつが最後だ?やっべぇ半年前じゃんどうしよ!」な感じだったりする。 「さてと、私が今までどこで何をしてたかとかそんなことは置いときます。異論は認めません。今日は予定が詰まっているのです。いや、詰まってはいないけどこれを後回しにすると何かと支障が出るというか絶対君たちからツッコミをされるので。というわけでぇー!重大発表がありまーす!はい、拍手!」 ——888888 ——で、何したん? ——888888 ——あのYURAちゃんが後回しにできない重大発表ってなに?え?普通に怖いんだけども。 ——888888 ——888888 「今回の重大発表、実は二つ?いや、三つだな。三つあります!で、まずはジャブ!とあるVTuberさんとのコラボが決まりました!いぇーい!」 ——重大発表ってことはコラボ相手が特別ってこと?ただのコラボなら重大発表なんて大袈裟に言わんよね? ——誰だよYURAちゃんが重大発表ってわざわざ言うほどの相手って…… ——なんか変なことするのはわかる。 ——それはそう。間違いない。なんてったって…… ——YURAちゃんだからね…… ——YURAちゃんだし…… ——YURAちゃんだもん…… ——安心と信頼のYURAちゃんクオリティで草 「で、その相手というのが問題?問題でして……その、私とコラボする為だけにVTuberデビューをしたというYURAファンを名乗る不審者なんですよ。何さ私クオリティって!そりゃまぁ私にも変なルートを突っ走ってきた自覚くらいはあるけれどもさ、幼子が変なとこ行ったら目を離した大人が悪いんだよ?つまり君たちのせいってわけ!おk?」 ——これはひどいwww ——釈然としない。すごい釈然としない。 ——YURAちゃんの年齢とか考えたらそうだけど……なんでだろう。どの面下げて幼子とか言ってんだこいつは……ってめっちゃ思う。 ——不審者ってどういうことですかー? 「質問はあとあと!お次は右ストレート!私に娘(?)が出来ました。」
「えーっと……一応VTuberとしては初めて話すし、まずは自己紹介しよっか!」 一応建前上はここが初対面。立ち絵のヒアリングのために話した時の第一印象的なの話す機会もあるだろうし、私の自己紹介聞いてどう思ったか後で聞いとくか。「あ、そういえばそうですね!そっか、VTuber的には一応前世での知り合いってことになりますもんね。私は|藺月芽依《いづきめい》です。今回VTuber事務所ウンベナントから|柿崎冥《かきざきめい》としてデビューすることになりました!改めてよろしくお願いします!」「ブハッ!ふっふっふっふっ……まだ事務所の名前聞き慣れないや。ごめんごめん急に爆笑しだしてびっくりしたよ
『ささ、こっちにおいで。僕が案内をしよう。顔合わせの場所は第6会議室だから……ってやべっ!』『ちょっと社長!なにこんな所で油売ってるんてすか!もうあと10分くらいでリモート打ち合わせ始まるんですよ!早く社長室に戻ってきてください!あ、この方がVTuberの……』 こういう大人にならないようにしよう。経営手腕と見る目はすごいんだろうけど……これは見習っちゃダメな大人だな。 『そうそう!彼女が新進気鋭のセルフ受肉VTuberのYURAちゃんだよ!未来のうちのエースだからね!僕自ら案内をしようと……』『YURAさん、申し訳ないのですが社長は今から打ち合わせでして……案内には代わりの者を手
わしは二度も同じミスをした。一度目は二人が婚約の挨拶に来たあの日。二度目は娘である由佳が由良を出産した後にあの男が由良に向ける視線を見たあの日。 今思い返せば兆候はあったし、あの男の行動に違和感を覚えることもあった。冷静に分析すれば見抜けたはずだった。他のものなどどうでもいいと言わんばかりの由佳への異常な執着。そして……由佳の関心を奪う由良に対する敵愾心。わしが気付いていれば何か変わったかもしれない。もちろん何も変わらない可能性もある。 ただ事実なのは、わしが違和感に対して何もしなかったこと。その後、あの男が由良を捨てたこと。 今わしがあの子を大事にしているのも可愛がっているのも全部
【天才】YURAちゃん応援スレPart23【VTuber】001:名無しのお兄ちゃんID:sgPagmKmJ34本スレは個人VTuberのYURAちゃんを応援するスレです。YURAちゃん以外の話題は極力控えてください。また、アンチには反応せず静かに通報ボタンを押しましょう。 ・スレを立てるときは先頭に「!extend:―――――――――――――」を三行入れる。・次スレは>>800が立てること。無理なら代理を頼むか踏まないこと。・各種サイトへの転載禁止。◇◇221:名無しのお姉ちゃんID: pgDmgMmg73ひーまー!特に書くことがない!222:名無しのお兄ちゃんI